「GREE」「DeNA」「ガンホー」「コロプラ」など、最近はソーシャルゲームを作るメーカーが注目を集めています。ユーザーからも人気があることはもちろん、ゲームクリエイターを目指す若者たちからも新しい業界として人気ですね。
これらの業界はゲームのみをビジネスとするのではなく、「ソーシャルネットワーク空間」を提供することが仕事です。ゲームはユーザー間のつながりを円滑にするためのツールの一部として考えられていますので、ゲーム内容なども自然と「友達」を意識したものになります。
そのため、通常のゲームメーカーに比べて作るゲームはある程度コンテンツ上の制約ができてきますし、ジャンルもある程度限定されるでしょう。
ソーシャルゲームのクリエイターも、ゲームの専門学校などから就職してプログラミング、グラフィックなどの各職種に分かれて仕事を行うという点では通常のゲームメーカーのクリエイターと何ら変わりありません。
ただ、ゲームをその企業が提供するSNSサービスの一環として遊んでもらうため、それに合わせた企画やプログラミングをすることが求められます。プログラマーもグラフィッカーも、ゲーム以外の仕事に携わる可能性が増えるでしょう。
ポータルサイトの作成などで活躍できる人材も求められます。純粋に超大作のゲームを作るという機会は、ソーシャルゲーム会社ではあまりないかもしれません。一方、企画は次々と新しい企画を考え出すことが求められます。
ソーシャルゲーム会社のクリエイターの特色としては、ソーシャルゲームは一度リリースしてもそれで終わりではなく、その後もアップデートなどに対応すべく仕事が継続するという点です。
グラフィッカーなどはユーザーに長くゲームを楽しんでもらうよう新しいキャラクターやステージなどを描いていくことになりますし、プログラマーは新しいシステムをゲームに取り入れる作業が求められます。
ゲームがサービス終了するまで、人気ゲームでは十年以上というスパンになることもあります。ですから、ソーシャルゲームのクリエイターは長期的な視点に立ってゲームをプレイしてもらえるようゲームを作っていく必要があると言えるでしょう。